解析屋の険しい道のりを皆で一緒に

g77がinstallされていないと、「Can not load library libSMESH.so.libg2c.so.0　」と怒られてしまいます。
さて、このライブラリ libg2c.so.0 ですが、これはg77のライブラリです。 OpenSUSE 10.2 では、デフォルトではg77はインストールされませんので、これが問題です。

補足）別のページでUbuntuにもSalomeを入れてますが、そっちでは、事前にfortranを導入していたので、特に問題なかったのかな。

で、無いものはinstallすれば良いのですが、 OpenSUSE 10.1 , 10.2 のYaST2では、パッケージをチェックしてもgcc-fortranがでてきてくれないので、 YaST経由でinstallする事ができません。そこで、以下の手順でg77をinstallします。少々長いですが、読んでください。

YaST2から「ソフトウェアの管理」を選択。

まず、yum関連パッケージを一通りインストールしてから、 Yum のリポジトリを用意します。（以下の例は不要なものまで入れているかもしれませんが、あまり詳しくないのでご容赦の程。）

以下の内容の各種ファイルを用意してください。

・・・しかし、良くわかりません、という方もいるだろうなぁ。そのうちSuseのVMWare版でも作ろうかしら。 OpenFOAMとSalomeがインストールされている奴を。欲しい人、いるかなぁ？


/etc/yum.repos.d/base.repo
[Base]
name=SUSE-Linux-10.2-Base
baseurl=http://ftp.riken.jp/Linux/opensuse/distribution/SL-stable/inst-source/suse/
        http://ftp.kddilabs.jp/pub/Linux/distributions/opensuse/distribution/10.2/repo/oss/suse/
        http://ftp.novell.co.jp/pub/opensuse/distribution/10.2/repo/oss/suse/
        http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/openSUSE/distribution/10.2/repo/oss/suse/
gpgcheck=1
enabled=1

/etc/yum.repos.d/updates.repo
[Updates]
name=SUSE-Linux-10.2-Updates
baseurl=http://ftp.kddilabs.jp/pub/Linux/packages/SuSE/suse/update/10.2/
        http://ftp.riken.jp/Linux/suse/suse/update/10.2/
        http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/SuSE/suse/update/10.2/
        http://ftp.novell.co.jp/pub/suse/suse/update/10.2/
gpgcheck=1
enabled=1

/etc/yum.repos.d/non-oss.repo
[Non-oss]
name=SUSE-Linux-10.2-Non-oss
baseurl=http://ftp.kddilabs.jp/pub/Linux/distributions/opensuse/distribution/10.2/repo/non-oss/suse/
        http://ftp.novell.co.jp/pub/opensuse/distribution/10.2/repo/non-oss/suse/
        http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/openSUSE/distribution/10.2/repo/non-oss/suse/
gpgcheck=1
enabled=1

ここまでくれば、「yum install compat-g77」とすればg77がinstallされます。

yum install compat-g77
ついでに「yum install gcc-fortran」とすればgfortranがinstallされます（Fortran90が使えます）。

yum install gcc-fortran

ちゃんとinstallできたかどうかは、適当なFortranプログラムをコンパイルしてみてください。まぁ、特にエラーがでなければOKですので、不要ではありますが。

補足）
実は、MandrakeとMandriva2006を先にtryしたのですが、見事に失敗しました。
なお、64bitのSUSEでは、Mandriva2006（64bit用）で成功したとのご連絡を頂きました（感謝）。

ファイルの展開

各ファイルは圧縮されていますので、まずは展開する必要があります。で、どこに展開するのか？となりますが、ホームディレクトリにSalomeというディレクトリを作成し、そこで展開する事とします。

例）
cd                                                注）ホームディレクトリに移動します
mkdir Salome                                      注）適当なディレクトリを作成します
cd Salome
cp ???/InstallWizard_3.2.6_DebianSarge.tar.gz .   注）圧縮ファイルを$HOME/Salomeの下にコピー
tar InstallWizard_3.2.6_DebianSarge.tar.gz        注）展開のコマンドはお好きなものをどうぞ

この結果InstallWizard_3.2.6_DebianSargeというディレクトリが作成され、その下にREADMEがあります。
READMEは必ず読みましょう。
ここで書いている内容がばっちり英語で記述されています。
（ので、このページを読む必要は無い・・・？）

補足）
もちろん、tarコマンドではなくGUI画面から「展開」とやっても良いです。

インストール

ディレクトリInstallWizard_3.2.6_DebianSargeの下に、runInstallがあり、それをキックします。 READMEを読むと、GUIモードがあるので、以下それを選択した場合について記述します。なお、以下の内容は InstallWizard_3.2.6_DebianSarge/doc/readme.html により詳細に記載されています。

cd $HOME/Salome/InstallWizard_3.2.6_DebianSarge
./runInstall -g

以下、インストール過程の画面のサンプルを示します。


Not supported Linux platform!
Trying to use default configuration file!

とでます。お、行けるってことか？

で、画面が起動するので、まぁ、NEXTとするだけです。

えぇい！全部デフォルトで行ってしまえ！
Point:debanパッケージだと、gcc以外ではワーニングはでなかった。

終了です。

環境設定

最後に環境設定を行います。
installが一通り済むと、HOMEの下に、以下のディレクトリが作成されています。

salome_3.2.6
salome_appli_3.2.6

ここでさらに、salome_appli_3.2.6/env.dの下には、お使いの環境に合わせた環境設定用のシェルがあるはずです。以下のコマンドを実行してください。

sh env_products.sh

早速テスト起動してみます。

cd $HOME/salome_appli_3.2.6
./runAppli

画面例）

うまく行ってよかった良かった。

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超えるのか転がるのか・・・

追記 fortran（g77）を入れてください！

追記　fortran（g77）を入れてください！