Adventureで色々やってみる
Adventure:有限要素法解析ソフトウェア
大規模解析をやる事に焦点を置いて、大学の先生方が開発を進めている物です。
フリーに心引かれる方は多いかと思うのですが、忙しくてなかなか手が出せない方も多い事でしょう。
ここでは、非圧縮流体解析用のモジュールであるFluidに焦点を当てて行く事とします。
このページは、基本的には以下の環境でテストされています(一部で、CPU&メモリ構成が異なります)。
Windows | XP-SP2 |
CPU | Intel Pen4 3.4GHz × Hyper-Threading |
mem | 1.0GB |
Cygwin | 1.5.9(cygwin1.dll) 3.3.1(gcc) |
MPICH | 1.2.7p1 |
ADVENTURE IO | 1.1 |
ADVENTURE Fluid | 0.41 |
ADVENTURE Metis | 1.0 |
項目一覧
Cygwinの導入 | : Cygwinの導入方法についての簡単な記述 |
Cygwinで実行 | : AdventureをWindows環境で動作させるにはどうするか? |
Cygwinでの結果 | : Cygwinでの解析結果はLinuxでの結果と比較してどうなの? |
解析モデル出力(4面体要素用) | : Adventure-Fluid用の解析モデル出力(4面体要素用)→解析実行 |
解析結果の読込み(4面体要素用) | : Adventure-Fluid用の解析結果の読込み(4面体要素用)(FEMAP-API) |
解析結果の読込み(4面体要素用) | : Adventure-Fluid用の解析結果の読込み(4面体要素用)(FEMAP-FNO) |
事例紹介 | : 事例紹介です。 |
Cygwinでrsh | : Cygwinで並列計算を実施するための前準備。 |
METISの導入 | : 並列計算のための必須条件。ADVENTURE-METISの導入について。 |
並列効果確認 | : Cygwin+ADVENTUREのSMPマシンで並列計算ができるのか? |
行列計算に関する自分へのメモ | : BiCGSTAB法についてのメモ |
一般に、流体解析に手を出してみたい方は多いかと思うのですが、
今ひとつ踏み切れない理由はこのあたりだと思います。
・ソルバー価格が高くて気軽に手が出せない。
・プリ・ポストソフトウェア価格が高くて気軽に手が出せない。
構造解析に比較して、ニーズが顕在化し難い面があるため、どうしても予算申請に踏み切れず、
それでもって上司を説得するための試解析もできない、と言うのはよくある話です。
三ヶ月の試用期間等でレンタルしたとしても、大抵は通常業務をこなしながらでは
(しかも、構造解析を担当していたりして、とてもじゃないが時間がとれない)
十分な検討もできないでしょう。モデラーへの習熟も必要ですし。
で、考えました。
少なくとも、現在構造解析を実施されている方々であれば、
なんらかのプリ・ポストソフトウェアを所有しているはずであり、
このページを見ているという事はFEMAPも持っているに違いない。
それであれば、FEMAP-APIを使って、FEMAPで作成したモデルをAdventure用に変換して出力すれば良いではないか。
そんなこんなで、よちよちと始めてみます。
解析を流して、評価して、と、ある程度の事をしないといけませんので、
進捗はどうしても遅くなってしまうと思いますが、ご了承ください。
ちなみに、Adventureに関するプリ・ポストソフトとしては以下がラインナップされています。
「予算に余裕があるので、Adventureで構造解析が可能なシステムを今すぐ構築したい」という方は、
こちらを直接ご確認いただければ良いかと思います。
Meshman | 株式会社 インサイト殿 |
ADVC | 株式会社 アライドエンジニアリング殿 |
KSDAP | クボタソリッドテクノロジー 株式会社 殿 |
Cygwinの導入について 最終更新日=2006.01.26
下の項目でCygwinを使う以上、Cygwin導入についての説明が手抜きであれども必要でしょう。
解説のページ
Windows環境で動作させるにはどうするか? 最終更新日=2006.02.06
追記:2006.02.06
ADVENTURE-IOインストール時の注意事項を追加しました。
このページの趣向から、「Linuxで動作させる」というのは無しとしようかと思います。
Linux上でいろいろとできる方であれば、このページを見ることも無いでしょうし、
Linuxの導入を会社に要求するのが可能な方はLinuxについては十分に知識をお持ちでしょう。
ここでは、Windows環境で動作させるにはどうするか?を見て行きたいと思います。
Windows環境で手軽にUNIX系プログラムを動作させるには、やはりCygwinを選択する事となるでしょう。
他のエミュレータがお好きな方は”Linux使い”と同義だと思いますので、とりあえずCygwinで行きます。
解説のページ
Cygwinでの解析結果はLinuxでの結果と比較してどうなの? 最終更新日=2006.01.18
Cygwinで流れるようになったのは良いが、その結果は大丈夫なの?が、次の疑問点として浮上します。
そこで、サンプルファイルをLinux上で解析した結果と、Cygwinでの解析結果とを比較してみました。
確認のページ
解析モデル出力(4面体要素用)→解析実行 最終更新日=2006.01.20
解析モデル出力(4面体要素用)について、FEMAP-APIで対応します。
複雑形状への対応の楽さ、を考えると、初心者には4面体からスタートするのが良いのかと。
ソースコード・解説・サンプル
解析結果読込み(4面体要素用) 最終更新日=2006.01.23
解析結果読込み(4面体要素用)について、FEMAP-APIで対応します。
ソースコード・解説・サンプル
解析結果読込み(4面体要素用) 最終更新日=2006.02.21
単純なコーディングによるFEMAP-APIではあまりに速度が出ない!
解析結果の読み込みに時間がかかりすぎているので、
FNOファイル(FEMAP固有のバイナリーファイル)を利用します。速度は段違いです。
APIの方は使いたくなくなってしまいます。
ソースコード・解説
事例紹介 最終更新日=2006.02.26
事例紹介です。遅々として進みませんが・・・。
事例紹介
Cygwinでrsh 最終更新日=2006.02.02
Cygwinで並列計算を実施するための前準備。リモートloginのためのrshの導入手順。
Cygwinでrsh
ADVENTURE-METISの導入について。 最終更新日=2006.02.06
Cygwinで並列計算を実施するための前準備。並列計算用の計算格子を作成するための必須アイテムです。
METISの導入
並列効果確認 最終更新日=2006.02.08
Cygwin+ADVENTUREのSMPマシンで並列計算ができるのか?という素朴な(?・・・個人的な)疑問について、
簡易モデルでチェックして見ました。
結果としては「できた!」なのですが、使用モデルに問題があり、
もっと大規模なモデルで再調査する必要があります。再調査を実施したら(するか?)続報したいと思います。
並列効果確認
行列計算に関する自分へのメモ 最終更新日=2006.02.28
行列計算に関する自分へのメモ。もっと勉強して実力をつけねば・・・。
行列計算に関する自分へのメモ